春日野部屋傷害事件で貴乃花一派が食らう強烈しっぺ返し
■責めを負うべきは当時の執行部
林文科相が言及した、事件を公表しなかった協会のスタンスについてはどうか。
春日野親方は4年前の事件発生後、当時の北の湖理事長や危機管理委員会の顧問だった小林慶彦氏らに報告したとし、隠蔽を否定している。公表すべきは北の湖理事長以下、当時の危機管理部長の貴乃花親方、危機管理担当の小林顧問、危機管理委員長の宗像紀夫氏らだろう。刑事事件を公表しなかったどころか、隠蔽の意図があったとすれば責めを負うべきは彼らであって、現執行部ではない。
貴乃花親方と小林顧問は、いまも昔もツーカーの間柄。昨年10月、北の湖理事長の三回忌法要後の食事会でも、親しげに話していた。その小林顧問が代理店関係者からの500万円の裏金をわしづかみにしてバッグにしまう動画が流出して騒ぎになった際、「返したから問題ない」と結論付けたのが宗像氏。同氏は貴乃花親方と一緒になって理事会で声を荒らげたこともある。中立の立場を強調しながら、しかし、テレビでは結果として貴乃花親方を利する発言を繰り返している。