打撃回避し守備走塁を強化 清宮を見守る栗山監督の計算
そこへいくと一塁のライバルになる中田翔は、一塁手として2度、ゴールデン・グラブ賞を獲得している。現役時代は守備職人としてならした金子コーチも「中田の一塁守備は12球団一。打球の反応、捕ってからのスローイングは優れている」と舌を巻くほどだ。清宮が一塁を守ることになったときに、中田ほどとは言わないまでも、捕球、送球、さらには連係、サインプレーなど、クリアしなければいけない点は多い。
好きな打撃練習は当分、お預け。まずは基本を仕込まれることになる。さて、ケガで打撃練習ができないマイナスを、守備・走塁面のレベルアップで補うことができるのかどうか。
キャンプを翌日に控えた31日(日本時間1日)は、朝7時半に先輩選手とともにクラブハウス入り。朝食を取った後、トレーニングルームで棒を使ったトレーニングなどを行ったが、軽く体を動かす程度。グラウンドでの練習は行わず、疲労回復に努めた。
午後は栗山監督が練習施設の「ソルト・リバー・フィールズ」で毎年恒例となっている清めの塩をまき、夕方には全体ミーティングが行われた。清宮の初めてのキャンプが、間もなく幕を開ける。