男子モーグル堀島行真 世界王者越えに立ち塞がる雪質の壁
モーグルに限らず、スキー競技では、スタート順によって有利、不利が生じやすい。コースが荒れて滑りにくくなるためだ。滑走順によるハンディを極力減らすため、今大会は雪を固めて乱れにくいコースになっている。気温が冷え込めば、コースは凍りつき、スケートリンクのような状態になるという。
もちろん、全ての選手がイコール条件とはいえ、硬いコースは堀島にハンディとなりそうなのだ。
キングズベリーにも引けを取らないスピード、空中姿勢には定評があるものの、比較的ターンは不得手だ。この日の予選では持ちこたえたものの、レース終盤でターンを乱して得点に響いた。
堀島は決勝に向けて「ビデオを見て、自分で差を付けられることを集中的にやっていく」と、キングズベリー対策を明かしたが、苦手のターンに足を引っ張られかねない。