開幕式リハでわかった 平昌は“あれもダメこれもダメ”五輪
3日に行われた開会式のリハーサルも、当日と同じ午後8時に開始。体感温度はマイナス22度という厳寒だったため、観覧客からはものすごいブーイングが湧き上がった。まず、保安検査のための列は100メートルにも及び、会場入りまで1時間以上待たされたからだ。携帯品として温かいコーヒーを入れたタンブラーやガラス容器は持ち込み不可。大会期間中にスタジアムなどの売店で使えるカードは五輪パートナー社のVISAカードだけだ。
観客は写真撮影は許されているが、三脚や300ミリ以上の長めのレンズは持ち込めない。しかも、禁止条項については会場に案内板がなく、入場券の裏に「禁止ならびに制限品目に関してはホームページを参照のこと」とある。不親切極まりない。
一般観覧客の多くは駐車場不足のため、ソウル駅からKTX(韓国新幹線)に乗って平昌や江陵に向かうことになる。料金は片道2万6000ウオン(約2600円)、往復で5万2000ウオン(約5200円)を払わされるばかりか、会場に近い駅に着いても、駅構内にあるコンビニは1軒だけというお粗末ぶり。「外国人客が来ても戸惑うばかりだ」と地元新聞が噛みついていた。