エンゼルスは年間20億円増収 大谷翔平の“集金力”恐るべし
■日本企業には“うまみ”のある地区
大谷効果は広告にも表れている。さる放送関係者がこう言った。
「日本では今年、NHKとJスポーツ、さらにはネット動画配信サイトのダゾーンがエンゼルスの全試合を中継する。その際にバックネット裏には回転広告が出ます。価格は半イニング当たり700万~800万円といわれ、1試合(18枠)で1億4000万円程度になる。日本企業は以前からエンゼルスと付き合いのあるヤクルトなど数社が契約をしていますが、エンゼルスの回転広告はヤンキースと比較しても10分の1程度と安く、残りの枠を巡って、日本企業からの出稿依頼が殺到しているそうです。地元企業との兼ね合いもあり、新規参入は難しいでしょうが、今後の大谷の活躍次第では価格が1000万円程度までハネ上がるかもしれません。そうなると、1試合当たり1億8000万円程度になって、4000万円の増収、年間80試合なら年32億円の増収です」(放送関係者)
そして、何より莫大な収入源になっているのが地元ロサンゼルスの放送局からの放映権料だ。エンゼルスは「フォックススポーツウエスト」と2013年から28年まで、年平均約160億円の16年契約を結んでいる。