チーム再合流は延期も 日ハム清宮“小休止”はむしろプラス
15日、限局性腹膜炎で緊急入院していた清宮幸太郎(18=早実)が都内の病院を退院した。この日の診断では症状と検査の数値は良化しているそうだが、16日からは一時帰宅し通院による治療を行うため、今週末に予定されていたチームへの再合流は延期となった。
そんな清宮の周辺では、こんな声がある。
「最近は表情にも疲れが出ていた。大型新人とはいっても、まだ18歳の高校生。病気になっていなかったとしても、プロの環境に慣れる過程で心身はすり減っていたのでしょう」
プロのレベルに対応するのはもちろん、寮生活を送ったことがない清宮にとって、一人暮らしも人生初。少年野球時代に海外遠征の経験はあったが、キャンプではアメリカと沖縄で長期のホテル暮らしが続き、しばらく札幌に滞在してからはオープン戦で関西、関東を転々とした。先輩選手ばかりの集団生活にも気遣いがあっただろう。
ルーキーの清宮は、ラグビーのヤマハ発動機ジュビロの監督を務める父・克幸氏ら家族による手厚いサポートがあって、ここまできた。食事もほとんど外食はせず、高カロリーで栄養バランスの悪いジャンクフードも口にしなかった。
社会人になった以上は親や球団に甘えてばかりもいられないが、病気という思わぬ形で得た「小休止」。実家で久しぶりにおふくろの味に触れるなど、あらゆる面でリフレッシュすることは決してマイナスではないはずだ。