調子散々でも…金本監督が藤浪のローテ入りを決めたワケ

公開日: 更新日:

 阪神藤浪晋太郎(23)はオープン戦2試合(7回3分の1)で9失点(自責3)、6四死球と散々。開幕ローテ入りが危ぶまれていたが、23日の二軍中日戦(鳴尾浜)に先発し、6回2安打1失点4奪三振と好投。開幕2カード目のDeNA戦に登板することになりそうだ。

 実は金本監督は中日戦の結果が悪くても、この右腕のローテ入りを決めていたという。

 藤浪は昨年4月、ヤクルト畠山の頭部死球をきっかけに、制球難に拍車がかかり、四死球を連発するダメ投手に成り下がった。それでも金本監督は、150キロ超の荒れ球を武器に15勝以上できる能力(2015年14勝と奪三振王)を秘めていると見ている。この「爆発力」に賭けるつもりのようだ。

 確かに、昨年8年目にして初の2ケタ(12勝)勝利をあげた秋山に、今季も同じだけの成績を期待するのは危険。岩貞、能見も2ケタ勝ちは厳しく、オープン戦(二軍戦含む)26イニング無失点の小野の成長は認めるものの、いきなり7つも8つも勝てないだろう。

 昨年は3勝止まりの藤浪。大きな「借り」を返せるか……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…