宇佐美貴史<下>中島や乾との競争に打ち勝つためには
3月のベルギー遠征(マリ、ウクライナ戦)の前に「今は左(サイドアタッカー)として高いレベルでやれるし、もちろん右(サイド)でもレベルを落とさないでプレーできる。選択肢が広がったかな?」と話していた宇佐美だが、ベルギーでは主戦場の左サイドの出場にとどまり、しかも無得点に終わった。対照的に強烈なインパクトを残したのが、左サイドのポジションを争っているポルティモネンセのFW中島翔哉だ。代表初招集の中島はトップ下でもプレーし、ゴールも決めて存在感を増した。後輩の活躍を横目に見ながら、どう巻き返すのか?
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ハリルホジッチ前監督は宇佐美のチームメートであるFW原口元気、FW中島、ベルギー遠征は選外だった乾貴士(エイバルFW)の4人を左サイド候補と考えていた。
ロシアW杯最終予選序盤の4戦連発でチームを支えた原口が頭ひとつ抜けており、他の3人は横一線とみられていた。この中で中島は完全な「切り札タイプ」。マリ戦の後半15分に途中出場して終了間際に同点弾。<ロシアW杯のジョーカー>として名乗りを上げた。