四川省と仙台の自宅を売り払って立ち上げた「張本卓球場」
張本の妹で9歳の美和は、小学1年時に全日本選手権バンビの部(小学2年生以下)で優勝、その後も2年連続で年代別大会に準優勝している。
昨年7月には水谷隼や兄と同じ木下グループと契約を結び、今年の1月からは孫雪さん(26)が仙台に来て、専属で美和の指導に当たっている。“ミウミマ”こと、平野美宇や伊藤美誠を指導していた孫コーチは、こんなふうに期待している。
「美和ちゃんは智和君同様、基本フォームがとてもきれいで、パワーもあります。気持ちがものすごく強くて、トップ選手になるセンスがあると思います。まだ体力が足りずに、集中力が不足していましたが、それもだんだん良くなっていますから」
福原愛の幼少期を知る仙台市卓球協会の鈴木伸一事務局長も、仙台のもうひとつの金の卵だと太鼓判を押す。
「回転力のある速いドライブもいいし、処理能力も高い。あの当時の愛ちゃんよりも上をいってるんじゃないかな」
張本兄妹は既に15年の全日本選手権で、ホープスの部とバンビの部とでダブル優勝を達成しているが、兄妹の夢はもっとデッカイ。