5月場所出る気満々 稀勢の里復活のカギは「相撲勘」の回復
「次に出る場所で覚悟を決める」
かねてそう話していた横綱稀勢の里(31)が、12日、草加市で行われた春巡業に合流した。
観衆の前で土俵入りを見せ、十両の佐田の海と稽古を10番。
「久しぶりで気持ちよかった。しっかりと体をつくって、万全の状態にしたい」
と、満足げに話した。
稀勢の里は優勝を果たした昨年3月場所で左上半身を負傷し、もっか6場所連続休場中。1月場所は「左大胸筋損傷の疑い、左前胸部打撲」で途中休場し、先場所も同様の理由で全休した。
本人は「まだ時間がある。15日間、しっかり戦えるように心と体を鍛錬していきたい」とも話しているように、5月場所は出る気満々。問題は横綱の務めを果たせるかどうか、だ。
■勘を取り戻すのが先決
ある親方は「その意味では、一門外(出羽海一門)の佐田の海と相撲を取ったのは好材料です」と、こう続ける。