年寄降格も反省ゼロ 貴乃花親方“面従腹背”に協会戦々恐々
終幕か、それとも続編があるのか。
一連の騒動で相撲協会と対立していた貴乃花親方(45)が、昨29日の理事会で2階級降格の懲戒処分。現在の委員から主任を“飛び越え”、親方衆の中では最もランクの低い「年寄」となった。付け人を殴った貴公俊(20)は1場所出場停止だ。
八角理事長(元横綱北勝海)は会見で、「(3月場所の)初日に欠勤届を出さず、中日まで正当な理由なく欠勤。これは職務専任義務に違反し、改善の催告をしたにもかかわらず、それを無視、あるいは拒否したこと。貴公俊の監督責任もあるため、降格処分としました」と説明。
貴乃花親方も、「深く反省し、新たな気持ちで大相撲発展のためにも精進をし、真摯に処分を受け止め、鍛錬に励むことを貴公俊と2人で話しています」とコメントを発表した。
2010年、貴乃花親方が当時所属していた二所ノ関一門から理事選に強行出馬した「貴の乱」になぞらえ、今回の騒動は一部で「第2次貴の乱」と呼ばれていた。その第2幕は弟子の暴行問題による自滅というまさかの結末を迎えたが、貴乃花親方の反乱は小休止に過ぎないという見方が角界では圧倒的だ。