帰化に反対の父死去 白鵬「親方・理事長」の野望どうなる
最愛の父の死で、新たに決意を抱くか。
9日、横綱白鵬(33)の父、ジジド・ムンフバト氏がモンゴル国内で死去。肝臓の病気で、76歳だった。
モンゴル相撲(ブフ)の横綱を務めたムンフバト氏は、母国では絶大な人気を誇る英雄だった。レスリングでも国際大会を舞台に活躍し、64年東京五輪から5大会連続出場。68年メキシコ五輪ではフリースタイル87キロ級で銀メダルを獲得し、モンゴルに初めて五輪メダルをもたらした。
モンゴル事情に詳しいタニマチ筋が言う。
「日本でいえば、それこそ長嶋茂雄クラスの知名度と人気があります。国家ナーダムという祭典で6度優勝。ブフにおける横綱に相当するアヴァルガの称号を授けられた。これは大相撲の横綱になるよりも難しいとされ、その分、一生食うには困らないとまでいわれています。その上、五輪で国内初のメダリストですからね。そうした背景があるだけに、生前は息子の帰化には絶対反対の立場を取っていた」
白鵬は現役引退後、大相撲の親方になり、さらに相撲協会の理事長になるという野望がある。過去には「銀座にガラス張りの部屋を持ちたい」と語っていた。すでに「帰化申請をした」という話が角界の一部に流れているが、父のムンフバト氏に認められたのか。