右ヒジ故障離脱で登録抹消 西武が恐れるウルフの“決断”
西武に緊急事態である。
16日、助っ人右腕のウルフ(37)が登録抹消された。15日に先発するも、右ヒジの違和感で1回持たずに降板。辻監督によると「(右ヒジに)しびれがあるらしい」と言う。
ウルフは昨季9勝(4敗)を挙げ、今季はエースの菊池に次ぐ事実上の2番手投手だ。先発陣が手薄な西武にとってはダメージが大きい。
問題はただの「離脱」で済むかどうかだろう。ウルフが右ヒジを痛めたのはこれが初めてではない。ソフトバンク時代の2014年には靱帯炎症でトミー・ジョン手術を受け、翌15年オフに自由契約となった。
16年7月に西武に途中入団するまでは無所属。当時は引退か現役かのはざまで揺れていたという。
ウルフ自身、専門誌のインタビューで「日本のプロ野球に復帰できなかったら引退しようと思っていた。引退に向けて、家族とも話し合っていた」と言っている。
完治したはずの右ヒジの故障となれば、回復まで時間を要するかもしれない。西武としては早まった「決断」だけは避けてほしいところだろうが……。