思い出の地でプロ初安打 清宮は再びケガの功名にできるか

公開日: 更新日:

 清宮幸太郎(18)にとって思い出深い球場だ。

 17日、日本ハム楽天の二軍戦が行われた楽天生命パーク。清宮は中学3年の夏、この球場で右翼席に特大のアーチを放っている。

 その本塁打を打つまでには、長いリハビリ生活があった。中学1年の冬。調布リトルシニアに在籍していた清宮は、シート打撃で一塁を駆け抜けると、うずくまって動けなくなった。腰を疲労骨折したのだ。

 黙々とリハビリをこなす日々。3年に進級する直前の春の全国大会にも選手としては出場できなかった。それでも清宮は安羅岡監督に「気がついたことは何でも一生懸命やります」とベンチ入りを直訴。背番号「24」を背負い、ベンチでは大きな声を出し、選手たちの用具係に徹した。

 同時期に清宮は、トレーニングジムに通い始め、今や183センチ、100キロ強となった肉体の原型を作り始めた。

 そんな紆余曲折もあり、中学3年の夏に当時のコボスタ宮城で行われた林和男杯に出場。決勝戦で本塁打を放ち、ベストナインに選ばれた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…