思い出の地でプロ初安打 清宮は再びケガの功名にできるか
清宮幸太郎(18)にとって思い出深い球場だ。
17日、日本ハムと楽天の二軍戦が行われた楽天生命パーク。清宮は中学3年の夏、この球場で右翼席に特大のアーチを放っている。
その本塁打を打つまでには、長いリハビリ生活があった。中学1年の冬。調布リトルシニアに在籍していた清宮は、シート打撃で一塁を駆け抜けると、うずくまって動けなくなった。腰を疲労骨折したのだ。
黙々とリハビリをこなす日々。3年に進級する直前の春の全国大会にも選手としては出場できなかった。それでも清宮は安羅岡監督に「気がついたことは何でも一生懸命やります」とベンチ入りを直訴。背番号「24」を背負い、ベンチでは大きな声を出し、選手たちの用具係に徹した。
同時期に清宮は、トレーニングジムに通い始め、今や183センチ、100キロ強となった肉体の原型を作り始めた。
そんな紆余曲折もあり、中学3年の夏に当時のコボスタ宮城で行われた林和男杯に出場。決勝戦で本塁打を放ち、ベストナインに選ばれた。