4割に最も近い男の秘密 日ハム近藤健介と大谷翔平の共通項
「明確な数字を設定する、つまり目標を数値化できる選手は目標に向かって何をすべきか考えますし、数字を達成するために諦めない気持ちも芽生える。成長する確率は高いと思います。大谷翔平もそうでした」
■「今季の目標は首位打者」
大谷はプロ1年目に「5勝」という目標を掲げていたという。
一方の近藤は、たとえばプロ4年目の2015年の開幕前に「打率3割」を目標に設定。その年に自身初となる打率・326をマークした。
今年のキャンプで話を聞いたときも、具体的にこう表現した。
「今季の目標は首位打者。それには打率・350は打たないといけない。投手の配球を読んだりしながら、1球で甘い球を捉える必要がある」
「甘いところに来たら、外野の間を抜ける二塁打を打てるようにしたい。打撃フォームに関しては、手だけではつくれないので、下半身の使い方で補うというか、下半身でバットの軌道をつくるイメージでやっています」
この日の二塁打はその言葉通り、左中間を破ってのもの。9二塁打はリーグトップだ。
プロ野球の過去最高打率は86年に阪神バースがマークした・389。現役屈指の安打製造機に打率4割と記録更新の期待が高まる。