29日に初対戦 大谷の“田中攻略”はNYメディアへの意趣返し

公開日: 更新日:

 大谷翔平(23)がメジャー挑戦する際、ヤンキースの地元・ニューヨークメディアは、これでもかと激しく批判した。

 それまで「ヤンキースの救世主」「本命はヤンキース」と持ち上げながら、ヤンキースが面談を行う7球団から外れた途端、手のひらを返して大谷をたたいた。

「なんてチキン(臆病者)なんだ! 日本のスターは大都市を恐れた」と「デイリー・ニューズ」が報じれば、「ニューヨーク・ポスト」は「その衝撃の挙動によってヤンキースは性急な補強プランの変更を余儀なくされる」と書いた。ヤンキースを選ばなかった大谷を、生き馬の目を抜くニューヨークでの勝負を避けた臆病者だとなじった。

 大谷はしかし、二刀流を続けられる環境を優先したに過ぎない。仮にヤンキースに入ってオープン戦のような成績(投げて防御率27.00、打って打率.125)なら、レギュラー剥奪はもちろん、開幕前のマイナー落ちまであった。ヤンキースはファンもメディアも性急に結果を求める。長い目で見てくれるエンゼルスを選んだ大谷は賢かったわけで、「チキン」ではない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…