稀勢&高安が共倒れ…田子ノ浦親方に向けられる厳しい視線
和製横綱に続いて、その弟弟子までも5月場所出場危機である。
7日に行われた二所ノ関一門の連合稽古で、大関高安(28)が負傷離脱。2番取ったところで左上腕部を痛め、「大丈夫です」と言葉少なに稽古場を後にした。
高安は1、3月場所ともに12勝3敗。大関として十分な成績を残しながら、ここ半月はケガに悩まされている。4月の春巡業終盤には腰を痛め、5月に入ると今度は右肩を負傷。そして、今回は左腕だ。巡業では連日激しい稽古を行っており、その疲労が原因ということもあるだろう。
一方、気がかりなのが体重だ。高安は現在、182キロ。昨年の同時期は177キロだった。2016年の9月は172キロ。その年の夏前は168キロと、体重が右肩上がりに増加している。近年は力士の大型化が角界全体の問題になってはいるが、高安の増量ペースは異常だ。ある親方が言う。
「重くてもしっかり筋肉が付いていればいい。ところが、急激に体重を増やすと筋肉が追いつかず、結果としてケガが多くなってしまう。高安は『ほっとけば200キロはいく』と自ら話すほどの大食漢。自己管理が甘いタイプで、太りすぎは自業自得とも言える。それをうまく操縦していたのが、現在の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)の師匠である先代鳴戸親方(元横綱隆の里)なのですが……」