連合稽古でもズタボロ 崖っぷち稀勢の里を芝田山親方酷評
「なにをしたいのか分からない」
稽古を見守った、一門の芝田山親方(元横綱大乃国)は手厳しかった。
13日に初日を迎える5月場所を前に、一向に調子が上がらない横綱稀勢の里(31)。8日に行われた二所ノ関一門の連合稽古でも琴奨菊に翻弄され、「左を差すのか、右で上手を取るのか、それとも押すのか。気持ちと体が噛み合ってないのか、バラバラだ」と芝田山親方に酷評された。
「まあ、これから」
稽古後、本人はそう言ったが、本場所まで1週間を切っている。“これから”たった数日間で、いったい何をどうしようというのか。一門の親方衆から苦言が相次いだのも当然である。
仮に5月場所も休もうものなら、7場所連続休場。これは晩年の貴乃花(現親方)に並んで、史上最多タイの連続休場記録だ。
貴乃花は優勝22回の大横綱。稀勢の里が賜杯を抱いたのはたったの2度しかないことを考えれば、いよいよ進退問題が浮上する。