初安打は1号ソロ 楽天・内田がレギュラー取りへリスタート
今季初安打を2年ぶりの一発で飾った。
大勝した13日のオリックス戦で、楽天の内田靖人(22)が2安打2打点の活躍。チームの4連勝に貢献した。
4点リードの八回に左翼席へ叩き込んだ1号ソロが今季の初安打。「1本出てホッとしました。悔しい結果が続いていたので、これからどんどん打っていきたい」とうれしそうだった。
昨季は二軍でイースタン1位の18本塁打をマーク。高卒5年目の今季はオープン戦でレギュラー取りをアピールした。16試合に出場して打率は12球団1位の.386で“首位打者”。チームトップの4本塁打を放った。和製大砲候補がようやく才能開花、と期待されたが、初の開幕スタメンを勝ち取ったシーズンに入ると、途端に快音が聞かれなくなった。9打数無安打であっさりと二軍落ち。1カ月後の今月5日の一軍再昇格後も、この日の試合前まで無安打が続いていた。
福島出身。茨城県の強豪、常総学院から2013年ドラフト2位で入団した。小学校5年生のときに父を病で失い、母の敬子さんに女手一つで育てられた。東日本大震災の被災地・いわき市で働きながら、常総学院で野球を続けさせてくれた母には頭が上がらない。入団時の契約金6000万円はそっくりそのまま敬子さんに預けた。
「(母には)いろいろ迷惑をかけましたからね。感謝しています」
今季1号は、母の日のなによりのプレゼントになった。