敵地の雨に水差され…大谷は最速163キロ記録も5勝目ならず
ルーキー右腕が猫の目のように変わる天候に悩まされた。
エンゼルス・大谷翔平(23)が30日(日本時間31日)のタイガース戦に登板。強力打線を相手に5回を3安打1失点、5三振3四球で5勝目(1敗)はならなかった。
4勝目を挙げた20日のレイズ戦以来、中9日のマウンドに投球感覚が狂ったか。立ち上がりは直球に力がなく、制球もバラバラ。
一回、2死二塁から4番マルティネスを2ストライクから四球で歩かせ、ピンチを広げる。続くグッドラムに甘く入った直球を中前に運ばれ、先制を許した。
武器であるスプリットのキレも本調子から程遠かったが、二回以降は別人のような投球を披露。三回2死二塁のピンチではマルティネスに力勝負を挑み、158キロの直球で遊飛に打ち取る。しり上がりに本来の調子を取り戻し、ギアを上げ始めたところで、水を差された。
四回終了と同時にコメリカパークに雨が降り始め、試合は中断。メジャーでは通常、雨で中断した場合、肩、肘への負担を考慮されて先発投手は球数が少なくても降板するケースは珍しくない。登板間隔が空いていたこともあり、ソーシア監督から続投を指示された大谷は約23分の中断を挟んで再び、マウンドへ。