打撃好調の清宮 左翼守備をモノにせずともマシにできるか
「打つ方は何も言うことはない」
清宮幸太郎(19)について、荒木二軍監督はこう言う。31日の西武二軍戦でリーグ単独トップの7号ソロ。28日に二軍落ちしてから3戦3発にも、清宮は「課題はある」と冷静だが、今のところ打撃は文句のつけようがない。
一方、荒木監督は「守りとかは当然、手放しで一軍というレベルではない。一軍に行ったときにできるだけ足を引っ張らないようにしたい」とも話した。球団は清宮の将来やチーム編成の幅を広げるためにも、一塁だけでなく、外野にも取り組んでもらいたいと考えている。
とはいえ、清宮は5月から外野の練習を始めたばかり。一軍でも二軍でも失策はゼロだが、まだまだプロのレベルには程遠いと言わざるを得ない。清宮は今、どんなことに取り組んでいるのか。紺田外野守備走塁コーチは言う。
「まずは外野手同士や内外野の声の連係です。たとえば左中間の打球の処理は中堅手が優先権を持っているので、清宮はバックアップに回らないといけないケースもある。(この日、中堅を守った)松本剛は経験があるので、『ある程度引っ張ってあげてほしい』と伝えています。捕球、送球についても話をしています。走者がいる場面で捕球した後に進塁されないように、捕球してからスムーズに送球できるようにするにはどうしたらいいか、考えながらやってくれということです」
まだまだ「初歩」といった感じだが、左翼も守れるようになれば、選手としての価値は上がる。短時間でモノにするのは無理でも、マシにしておくに越したことはない。