二軍で13試合8発 技術とデータが語る清宮HR量産の秘密
「ボールを長く見れたり、打ち方がハマっているというところだと思う」
5月下旬に二軍降格後、13試合で8本塁打の清宮幸太郎(19)が、好調を維持している理由についてこう言った。
具体的には「構える位置を後ろ側に引き気味にした。トップに入ってからの間がつけられていなかったので、そこが欲しかった」ということだ。
つまりトップに入るまでの動作を省き、打撃フォームをマイナーチェンジしたのだ。
6月1日の巨人との二軍戦から、ソフトバンクの内川と同モデル(約87センチ、890グラム)で、トップに重心を置いた特注バットを使用しており、「練習から打球が飛ぶようになった」と言う。
ライバル球団の二軍首脳陣も、「リストが柔らかく、スイングが強くて速い。打つポイントが近く、角度のつけ方もうまい。春先と比べて、左脇も開かなくなった」と舌を巻く。
■打つべくして打っている
本塁打量産にはデータ上の裏付けもある。