阪神・金本監督は現役時代と同じで一生懸命に過ぎる
助っ人まで取っ換え引っ換え。これでは、選手はミスが許されないと萎縮する。打たなければ、チャンスをモノにしなければと、相手ではなく味方ベンチの監督の方に意識がいかざるを得ない。阪神の貧打は「人災」とも言えるのだ。
首位の広島だって、決して万全とは言えない。特に前述した七回以降のリリーフ陣は盤石とは言い難い。それでも、緒方監督は安定感の欠ける中崎を抑えに据え、頑固なまでに戦い方を変えることをしない。相変わらず好調な打線にしても、どっしりと構えた緒方監督のブレない起用、采配によるところが大きいと私は見ている。よく言えば、金本監督は現役時代と同じで一生懸命に過ぎる。もっと余裕があっていい。広島と阪神の差を考えると、プレーをするのは選手でも、野球はやっぱり監督なのだという思いを強くする。