3度目の頭部死球で抹消 燕・青木は脳しんとう後遺症が心配
6月30日の阪神戦で頭部死球を受けたヤクルトの青木(36)が、4日の広島戦を2試合連続で欠場。脳震とうの特例措置で5日に登録抹消されることになった。この日はスタメン復帰する見込みで打撃練習を行っていたが、守備練習をした際に、頭がフラフラしたという。
青木といえば、米ジャイアンツ時代の15年8月9日のカブス戦で148キロのストレートが今回と同じ右側頭部を直撃。MLBの「脳震とうテスト」をクリアし、3日後には復帰したものの、不調を訴えて途中交代。7日間のDLに入った。その後、症状は改善したかに見えたが、9月に入って起床した際に胸が苦しくなるなど再び異変を来し、後遺症に悩まされた。
「青木はメジャー移籍前の09年にも後頭部に死球を受け、時折めまいに見舞われながらも、強行出場し続けたことがある。青木のタフな精神力もさることながら、その当時はまだ、診断で異常がなければ問題なしとされ、頭部死球による後遺症に配慮する意識は今より低かった」(ヤクルトOB)
過去にはメジャー屈指の好打者だったモルノー(ツインズなど)が05年に頭部死球を受け、10年には走者として二塁クロスプレーの際に頭部を打撲。その後は守備の最中に症状がぶり返すなど、後遺症に悩まされ続けた。青木不在はヤクルトにとって痛いことは間違いないが、何より青木の体が心配だ。