ポスト西野は意思にあらず 森保氏“A代表専任”に難色の理由
ポスト西野は「森保ジャパン」で落ち着いてきた。23歳以下の五輪代表監督である森保一・日本代表コーチ(49)が代表監督に就任。五輪代表監督を兼任するという流れになっているのである。
「もっとも兼任は負担が大きいと日本サッカー協会は危惧し、代表監督に専念させる方向で調整が行われているところです」(マスコミ関係者)
空席となる五輪代表監督には、2016年リオ五輪に日本代表を率いて出場した手倉森誠・現日本代表コーチの復帰プランが浮上しているともっぱら。
確かに、代表監督と五輪監督の兼務は、スケジュール的にも難しい面が少なくない。例えば、東京五輪世代の21歳以下日本代表は11月に海外遠征を予定しているが、同じころに日本代表の活動時期が重なり、海外遠征のスケジュールを変更する必要に迫られる。
■五輪監督就任は特例中の特例
森保五輪監督自身は「代表専任監督に難色を示している」とサッカー関係者が続ける。
「森保五輪監督は、4月に元代表監督ハリルホジッチが解任され、西野体制になったときに代表コーチに就任したが、あくまでメインは五輪代表監督だった。ところが、一部技術委員に背中を押される形でポスト西野の最有力候補になってしまった。そもそも、森保五輪監督は『オレには代表監督は向いていない』が口癖。Jリーグなど、クラブの監督として毎日、選手と触れ合いながらトレーニングに励み、兄貴分的な立場でチームをつくり上げるのが無上の喜び――。これが森保五輪監督のモットーだからです。なぜ五輪監督に就任したか? それは森保五輪監督自身が、親しい友人に『母国開催の五輪監督に就任するチャンスは一生に1度しかない。その魅力に抗しきれなかった』と漏らしている通り、特例中の特例というワケです」