フレッシュ球宴でHRも…日ハム清宮一軍入りへメンタルの壁
「空振りばかりだったのでうまく合ってくれた。1本出てくれてうれしい」
12日のフレッシュオールスター、イースタンの3番・指名打者でスタメン出場した清宮幸太郎(19)が、中日・藤嶋から本塁打を放ち、笑顔で喜んだ。これがイ軍唯一の得点となり、優秀選手に選ばれた。
最近は打撃の調子を落とし、一軍に昇格した2試合も3打席無安打と結果を残せず、再び二軍降格していたが、リーグトップの15本塁打をマークするファームの舞台で結果を出した。今後しばらくは二軍で鍛錬を積み将来の一軍昇格を目指す。
■「遠慮がちで肩身が狭そう」
もっとも、こういう本塁打を見るにつけ、技術面もさることながら、メンタル面においても、一軍の壁は厚いようにも映る。打席での余裕のあるなしはもちろん、先日、清宮が一軍帯同していた際にはこんなことがあった。
一軍昇格の当日、清宮はアップ前に一軍野手の前で、トレーナーから「清宮昇格です」と紹介された。明るく元気な人間性が清宮のウリだが、頭に手を当てて、どこか照れくさそうに挨拶していた。試合中、ベンチで大きな声を出してはいたものの、チーム内では「5月に一軍にいた時よりも遠慮がちで、肩身が狭そうだった」との声が上がった。