ZOZO騒がれた日の皮肉 老舗球団は新興勢力に5年で抜かれる
スタートトゥデイの前沢友作社長(42)が17日正午、ツイッターでプロ野球の球団経営への意欲を示して大騒ぎとなったその4時間後、くしくも老舗球団の巨人では、度重なる不祥事の責任を取り、老川祥一オーナー(76)の辞任が発表された。
前沢氏の「願望」が実現するかどうかはともかく、プロ野球の長い歴史の中で「新興」に分類されるIT企業がオーナーのソフトバンクや楽天、さらにDeNAがそれぞれ独自性を発揮して球団運営を行い、一定の成果を上げる一方で、巨人や阪神、中日といった草創期から野球界を牽引してきた「老舗」球団は、軒並み低調と言わざるを得ない。
新興球団と老舗球団の差は、「コストパフォーマンス」にも表れている。
6月発表の決算公告によると、ソフトバンクの売上高は約305億円。売上高非公表の巨人は250億円程度といわれ、阪神も200億円を突破した。これが12球団のトップ3とみられる。
ソフトバンクは過去4年間で3度の日本一を誇る一方、巨人は2014年の優勝を最後に3年連続V逸、阪神に至っては05年以降、一度も優勝していない。