初優勝と大関取り濃厚も…御嶽海から抜けない“アマ意識”
ある親方は「一見、合理的のようだが……」と、こう続ける。
「それはプロの考え方ではない。アマチュアの稽古は、目先のトーナメントで勝つためのもの。プロは強くなるために稽古をする。鍛えれば無駄なケガを防げるし、状態を維持し続けることもできる。体が衰えてきたときの貯金にもなる。それらをひっくるめて『3年先の稽古』なんです。御嶽海の言葉は稽古嫌いの言い訳にしか聞こえないが、もし本気で言っているのであれば、いまだにアマチュア気分が抜けてないということです」
稽古嫌いで大関以上に昇進した力士は、30歳で廃業、34歳で急逝した若羽黒のみ。御嶽海は後悔しない相撲人生を歩んでほしいものだが……。