ライバル不在も奮起なし…豪栄道と高安は“いるだけ大関”

公開日: 更新日:

 3横綱1大関が休場した名古屋場所。こんなときこそ、残った大関陣が奮起すべきだが、この2人にそんな自覚があるのかどうか。

 16日はともに薄氷の勝利を手にした大関豪栄道高安。高安は決まり手こそ突き落としも、内容は“自滅幇助”といったありさまだった。土俵際で体を入れ替えた際、バランスを崩して土俵外に出る玉鷲の腰を軽く押したに過ぎない。結びの一番を取った豪栄道も輝を攻めきれず、結局は土俵際で逆転の上手投げだった。

 今場所は御嶽海が初日から9連勝の快進撃を続けている。1敗の朝乃山が続き、2敗の高安、遠藤栃煌山と、ここでようやく大関の名前が出てくる。豪栄道に至っては、すでに3敗だ。

 大関は地位の頂点でなくとも重要な看板であるが、この2人を見る限り、そんな意識は見受けられない。

 勝った相撲も内容が悪く、いずれもカド番。高安は今場所が2度目、豪栄道はすでに7度目だ。

 1999年の春場所は貴乃花、若乃花、曙の3横綱が全員休場し、大関の千代大海までも離脱という今場所同様の異常事態に陥った。ここで意地を見せたのが武蔵丸、貴ノ浪の両大関だ。千秋楽は12勝2敗同士の相星対決となり、これを制した武蔵丸は翌場所の綱とりにつなげた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動