関西マスコミの金本阪神“応援激励”一辺倒に強烈な違和感
しかし、関西のスポーツ紙の場合は、そういう与党と野党の秩序が少し奇妙な形を見せている。
何しろ、阪神の成績が良いとき(優勝争いなど)、あるいは良いとまでは言えないが、まだまだ浮上の可能性が残されているときは報知を除く全紙が与党の役を担うものの、阪神の成績が著しく悪化した途端(最下位圏内に入るなど)、それまでは横並びで与党だったはずの論調が今度は横並びで野党に転じる。終始一貫して与党を貫くのはデイリーだけである。
■主体性がない
この与党から野党に横並びで転じる理由やタイミングが阪神の成績次第という、言論としての主体性のなさに私は強烈な違和感を覚える。
要するに阪神の体制やチーム状況などに何らかの問題点があったとしても、そのときの順位が絶望的なところにまで落ち込んでいないと批判的な報道をしない傾向にあるわけだ。
これ、何が言いたいかというと金本阪神のことである。
現在の金本阪神がいかに問題だらけであるか、阪神ファンの多くがとっくに察していることだろう。若虎の伸び悩み、慢性的な得点力不足、藤浪晋太郎のもろもろなど追及すべき問題はいくらでもあるのだが、今も関西のスポーツ紙は応援と激励の一辺倒である。