3年前の甲子園での戦いぶりや成績は大きなヒントになる
スポーツマスコミはもちろん、出場校の関係者ですら本命視する大阪桐蔭に、昨秋の明治神宮大会準決勝で土をつけたのが創成館(長崎)だ。
在阪球団のあるスカウトに言わせると、「エース左腕の川原を筆頭にドラフト候補の投手が3人ほどいる」そうだ。
「彼らをはじめ、いまの3年生が創成館に入学を決めたのは、3年前の夏の甲子園での戦いぶりがきっかけだったと聞いています」と、地元・長崎のマスコミ関係者がこう言った。
「創成館は3年前、つまり15年夏の甲子園の1回戦で天理にサヨナラ勝ちした。13、14年と前年まで2年続けてセンバツに出場しながらいずれも初戦敗退でしたが、ようやく甲子園で1勝した。しかも強豪の天理を下したその試合を、当時中学3年生だった彼らが見て入学を決意した。中学時代にボーイズやシニアでそこそこ活躍していた彼らが、自分たちも創成館で甲子園を目指そうと思った。それで力のある選手たちが集まったのです」
ちなみに今回の出場校のうち、15年夏の甲子園で活躍が目立ったのは仙台育英(宮城=ベスト4)、興南(沖縄=ベスト8)、花咲徳栄(埼玉=ベスト8)、花巻東(岩手=3回戦)などだ。