夏の甲子園しんがり2校 慶応と大阪桐蔭に根尾めぐる因縁が
30日、全56代表が出揃った。北神奈川大会決勝は、慶応が桐光学園を破り優勝。春夏連続、夏は10年ぶり18度目の甲子園出場を決めた。
北大阪大会ではプロ注目の二刀流・根尾を擁する今春センバツ王者の大阪桐蔭が、大阪大会決勝の新記録となる23得点で圧勝。2年連続10度目の出場を決め、史上初となる2度目の春夏連覇を目指す。
しんがりに出場を決めたこの2校、実は因縁がある。
岐阜の高校野球関係者がこう明かす。
「根尾は中学時代、岐阜・飛騨高山ボーイズで投手として最速146キロ。日本代表でもあって、当然、大争奪戦です。医者の息子で成績優秀。最終的に進学先は慶応が有力だったが、根尾自身、将来の進路をプロ一本に絞ったことで、大阪桐蔭入学を決意した経緯があります」
根尾は言わずと知れた今秋のドラフト1位候補。慶応の関係者は、じだんだを踏んだに違いない。
逃がした魚は大きかったが、今夏は北神奈川の準決勝でセンバツ4強の東海大相模を7―4で撃破。この日も7―5と打ち勝った打線にあって、右翼席へ貴重な2ランを放った「1番・遊撃」宮尾ら、U15日本代表クラスも多い。
春は初戦で彦根東(滋賀)に敗れたが、102年ぶりの全国制覇へ、台風の目になる可能性もある。