打率急上昇も球団方針変わらず 日ハム中田に根強い不要論
■自由契約にしてでも…
だからなのか、球団内部では「中田不要論」が噴出しているという。日本ハムOBがこう言った。
「中田は昨年のシーズン中にFAを取得。本人も大手を振って出ていくつもりだったが、打率・216、16本塁打では手を挙げようにも引き取り手がなかった。8000万円ダウンの2億円で契約更改したが、今年も似たような成績なら年俸ダウンじゃ済まない。自由契約にしてでも中田を出した方がいいと、そんな強硬意見も内部にはあると聞きました」
要するに、FAによる補償もトレードによる交換要員も期待できないなら、クビにしてしまえということだ。
中田は5月下旬、打率が2割1分台まで落ち込んだものの、そんな球団内部の声が本人の耳に入ったか。「クビ」はたまらんとばかりに、最近6試合は21打数9安打の.429、9打点と打ちまくり、打率は.274までアップ。1日のロッテ戦はサヨナラ安打を含む3安打3打点で、6点差を引っ繰り返しての勝利に貢献した。
もっとも、打てば打つほど他球団の評価は上がるわけで、「今季限り」という状況は変わらないのだが。