ついに辞任…山根会長“追放クーデター”の裏に女帝の裏切り
中には、もはや死に体となったドンから距離を置き、潔く身を引くことであわよくば新体制に影響力を残したい、と考えた理事もいたかもしれないが、いずれにしろこれで山根会長は追い詰められた。
■独裁者の哀れな末路
午後4時から始まった7日の緊急理事会は約3時間に及び、会議が行われた大阪市内のホテルには200人以上の報道陣が集まるなど、終始、緊迫したムードに包まれた。山根会長は理事会で「このような事態になったことは会長として申し訳ない」と謝罪。会議後に応じた取材では、「心が整理できた。あす(8日)正午に私の気持ちを言います。自分の人生をかけてモノを言いますから。男としてのけじめの話をするのできょうは時間をください。家族と友人にも相談して、自分の判断は自分で決めます。(理事会から)会長一任と言われた以上は時間をください」と絞り出し、理事会から進退を一任されたことを明らかにした。
理事会に出席する前には「私自身はなんにも悪いことはしていない。辞任? そういう腹はありません。(問題が)解決していないから。私は連盟の大改革をしている。仕事をしているんだ」と強気に繰り返し、辞任を否定していたのとは対照的な殊勝な態度。理事からは「私の健康を心配する話が出た。心に打たれた」と話したものの、側近に裏切られ、シンパに手のひらを返され、完全に外堀を埋められた状態となっては、「カリスマ山根、世界の山根」もさすがに観念するしかなくなった。