ボクシングは、2年後に控えた東京五輪の実施競技から外される危機に瀕している。国際ボクシング協会のガバナンスが国際オリンピック委員会(IOC)から問題視されているためだが、反社会的勢力との交友をはじめとする開催国連盟トップの疑惑はさらなる逆風となるのは間違いない。
これが、山根派理事たちに反旗を翻させた要因のひとつだ。山根会長の独裁体制が招いた一連の騒動は、そんなドンを支えた忖度理事連中にも大きな責任がある。
自業自得とはいえ、山根会長は飼い犬に手を噛まれた心境だろう。独裁者の末路はやはり、哀れなものだ。