03年の今岡以来ゼロ…虎から“生え抜き”打撃三冠なぜ出ない

公開日: 更新日:

「80年代後半から90年代の暗黒時代は派閥争いなどでチーム内がバラバラ。選手は野球に集中できる環境ではなかった。問題は2000年以降です。03年に今岡が首位打者になってからは、金本(04年打点)、今岡(05年打点)、新井貴(11年打点)、マートン(14年打率)、ゴメス(14年打点)がタイトルを取った。このうち、生え抜きは今岡だけ。彼は天才肌でコーチに教わって上達した選手とは違う。DeNAの筒香(16年2冠)やヤクルトの山田(15年本塁打)はコーチの手助けによって大成した高卒野手です。阪神にはこんな選手はいない」

 長く主力の座にいた鳥谷でさえも三冠のタイトルは取れなかった。

「三冠のタイトルが狙える選手が出てこないのは、指導力に問題があるのか、素材が悪いのか、その両方なのか。いずれにしてもこの時期、主力野手に三冠の可能性がないのはさみしい限りです」(前出のOB)

 就任時に「育てて勝つ」と言った金本監督はこの日、期待の大きい大山を「三番・左翼」でスタメン起用し、2安打をマーク。大山は「三冠」のタイトルを狙える打者になれるか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…