バスケの二の舞は勘弁 ラグビー7人制代表の“スパルタ合宿”
4連覇に向けて危機管理はバッチリだ。
男子バスケットボール代表選手による買春騒動に揺れる中、アジア大会3連覇中の男子と女子のラグビー7人制日本代表が24日に都内で会見。20年東京五輪でメダル取りを目指す男子の岩渕健輔監督(42)は「目標はもちろん金メダル。ここにいる(代表メンバー)12人は何も心配ない」と自信たっぷりに話した。
日頃のトレーニングはもちろん、国際大会で想定し得る非常事態に対応できるようぬかりなく準備してきた。今大会は試合会場への移動バスが宿舎に来なかったり、男子レスリングでは得点表示を兼ねたデジタル時計が止まるハプニングが起きた。選手村の宿舎では、シャワーからお湯が出ないのは珍しくないそうだ。
何が起こるかわからないのが国際大会。そこで、大会の合宿や遠征では、あえて選手を窮地に追い込んだ。
合宿地では移動のバスを手配せず、選手だけでタクシーでグラウンドに向かわせたり、急きょ練習場所を変更して選手に対応力を身に付けさせたり。練習試合では不公平な笛にも備えた。レフェリーと示し合わせて、試合開始早々、日本から退場者を出させるなど数的不利の状況も経験させた。
ミーティングでは改めて日本選手団としての行動指針の確認。現地では選手を外出禁止にはしないそうで、「日本選手団としての心得を理解している選手を選んだ。(現地で)恥ずべき行為をするような選手はいません」とは岩渕監督だ。
その言葉を信じたい。