5点差から逆転負け 巨人"復帰と帰国"の助っ人問題浮き彫り
巨人が痛恨の逆転負けを喫した。
26日の阪神戦。8―3の八回に登板した3番手・沢村拓一(30)が大誤算だった。梅野に2ランを被弾。2死走者なしからさらに連続四球などで満塁のピンチを招くと、俊介に2点適時打を浴びて降板となった。1点差に迫られ、なおも2死一、二塁。ここで4番手・池田が伊藤隼に逆転三塁打を浴び、この回一挙6失点で試合をひっくり返された。巨人はまたも借金完済に失敗。高橋由伸監督(43)は「(逆転された)あの回しか振り返るところはないかな。沢村の四球? まあ、何と言っていいか分からないけど」と6失点の沢村に呆れ気味だった。
救援陣が苦しい巨人の台所事情が改めて露呈した。くしくもこの日、「マシソン&カミネロが渡米へ 精密検査後、結果次第で手術も」とスポニチに報じられ、「2人が渡米? そうですね」と認めた鹿取GMの顔は、お通夜のようだった。
絶対的セットアッパーのマシソンは左膝痛、昨季からの守護神のカミネロは上半身のコンディション不良を訴えてリハビリ中。2人とも一進一退の状態が続いており、「セカンドオピニオン」として米国の病院で精密検査を受ける見込み。手術を受ける可能性もあるというから穏やかではない。もしそうなれば、クライマックスシリーズなどのポストシーズンでの登板も絶望的。仮に手術にならなくても、首脳陣が復帰を待ちわびる救援助っ人2人は、当面は一軍に合流できないのである。