広島戦15敗は26年ぶり 由伸G「最終手段」通じず万策尽きる
奥の手も通じなかった。
29日の広島戦。巨人は超攻撃的な布陣を敷いた。正三塁手のマギーを二塁でスタメン起用。これにより、一塁・阿部、三塁・岡本、左翼・ゲレーロが同時に出場する重量打線が形成された。
高橋由伸監督(43)は「攻撃的にいったというところも含めて、今日はそういう布陣を取った」と説明。マギーは昨季の後半戦で二塁を守った経験はあるものの、今季は初スタメン。試合前の練習では、遊撃・坂本と併殺プレーの練習を繰り返すマギーの姿があった。その頃、三塁側ベンチでは、広島のある首脳陣がこう漏らしていた。
「マギーを二塁に回して、(前日スタメンを外れた)阿部を使いたいってことだろうね。そうすれば岡本とゲレーロも同時に出られる。確か今年はやってなかったよね? でも何で今? きのう大敗したから? それなら今日カープが勝てば、巨人はシュンとなるね」
巨人は前夜、10失点の大敗を喫していた。マギーの二塁起用は「さらに点を取らなきゃという時にはやろうと思っている」と由伸監督が温めていた「最終手段」だった。