広島戦15敗は26年ぶり 由伸G「最終手段」通じず万策尽きる
初回、マギーの犠飛と岡本の適時打で2点を先制。打線が機能したかに思われた。が、14残塁の拙攻で流れをつかめない。
延長十回、2イニング目となった守護神アダメスが3四球で1死満塁のピンチ。2死までこぎつけたが、田中に押し出し四球を与え、無安打で勝ち越し点を献上した。巨人は3連敗となった。
■CSで対抗する策も気力もなし
不安視される救援陣も打つ手はない。頼みのマシソンは左膝の手術を受けることが決まり、米国に帰国。今季は絶望となった。昨季からの守護神カミネロも右肘痛を発症し、米国で精密検査を受ける予定。こちらも手術を受けることが濃厚で、このまま退団の可能性もある。26日の阪神戦でセットアッパー沢村が八回に5点差を逆転された。救世主はもういない。
広島との対戦成績は5勝15敗1分け。昨季も7勝18敗と大きく負け越しており、2年連続で広島に15敗以上を喫するのは26年ぶりとなった。昨年は対広島の弱さが問題視されたが、どんなに対策を練ってもかなわない。広島のマジックは20。シーズンが終わってもクライマックスシリーズで対戦する可能性がある。しかし、刀折れ矢尽きた巨人には、対抗する策も気力も残っていない。