エ軍も“奇策”使うか…大谷はリリーフで二刀流復帰の可能性
復帰後の二刀流起用にも影響しそうだ。
先発陣に故障者が続出しているエンゼルスは28日(日本時間29日)のロッキーズ戦で、救援右腕のラミレスが先発。1イニングで交代し、その後は6投手をつぎ込んだ。
今季は先発陣が手薄なチームが同様の投手起用をしており、5月にはレイズが救援投手を先発に立てる奇策を用いて話題を呼んだが、あくまでも苦肉の策だ。
9月にはロースターが拡大されてマイナーから投手が昇格するとはいえ、台所事情は厳しいため、エンゼルスは今後も奇策を打つ可能性はある。
そうなると、投手に復帰する大谷も例外ではない。ソーシア監督は大谷が9月中に投手として復帰すると断言しているものの、「先発起用」と明言しているわけではない。指揮官の狙いは、右肘の回復具合のチェックと、来季に向けたテストだ。一定の球数とイニング数さえ投げられれば、登板順は関係ないのだ。
野球専門チャンネル「MLBネットワーク」は28日の放送で、大谷の起用法について言及。「抑え投手に転向した方がチームにとってプラスなのでは。先発投手は1週間に1度しか投げないのに加え、登板日の前後はDHでも出場できない。抑えの方が多く打席に立てる」とリリーフ起用を提案した。
大谷の投手としての資質の高さはもちろん、打撃も捨てがたい。これまで以上に二刀流としてフル稼働を期待するエンゼルスは、大谷のリリーフとしての適性を見極めるため、9月のマウンドでは試合終盤に投入もありそうだ。