星野氏とは決定的な差…阪神金本監督に欠ける“経営者感覚”

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■オーナーさえ説き伏せる話術

星野仙一 炎の監督術」の著者で星野氏をよく知る高田実彦氏(元東京中日スポーツ記者)が言う。

「星野氏は中日時代から『監督は経営者のひとり』と言って、その意識が強かった。チームが強くなり、ファンを喜ばし、集客増やグッズ販売で球団が潤い、選手は高い年俸をもらうという流れを考えていた。ユニホームを着た者で初のコミッショナーになることを夢見ていたのも、球界全体を考えてのこと。そういう面では、今の12球団に星野氏のような経営能力や志のある監督は見当たりませんね」

 星野元監督は、「補強にカネを使い過ぎる」「鉄拳指導で顔がボコボコにされた選手がいる」といった悪評も絶えなかった一方で、チーム強化のためには、財布の紐を握るオーナーさえ説き伏せる話術もあった。

 そんな経験豊富な指導者と、たかが3年目の新人監督とを比較するのはあまりに酷ではあるが、金本監督にはせめて、「公約に掲げた若手の育成ぐらいはしっかりやってほしい」というのがファンの願いではないか。

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