高校68本塁打 早実野村プロ入り決意の裏にソフトB王会長
早実の生徒はほぼ100%に近い割合で、早大に進学できる。
昨年、プロ志望届を提出すればドラフト1位指名が確実視された清宮幸太郎(現日本ハム)ですら早大進学かプロ入りか、最後まで悩んだ。昨秋のリーグ戦で70年ぶりの最下位に沈んだ早大野球部にしても、系列校のスラッガーは当然、早大に進学してくるものだと思っているし、それなりの攻勢もかける。
そんな状況下で、昨年の清宮に続き、2年連続で早実の強打者がプロ入りを表明した。今月10日に早々とプロ志望届を提出したのは2年生ながら17年春のセンバツに出場、先輩で3番を打つ清宮を押しのけて4番に座った野村大樹だ。
野村はセンバツ2試合で、計9打数5安打、2打点。高校通算68本塁打をマークした。
172センチ、82キロはプロ野球選手としては小柄ながら、「ミート力、パンチ力は超高校級」というのがネット裏のスカウトの一致した見方。
「早大で順調に育てば4年後はドラフトの目玉になる逸材。いくら本人のプロ志向が強くても、早大野球部が放っておくはずがない」と進学が既定路線とみられていたが、本人は早大を蹴飛ばしてまでプロを選択した。