全勝Vから一夜明け“白鵬節”全開 稀勢の里を格下扱いの称賛
褒め殺しとは、まさにこのことだ。
24日、横綱白鵬(33)が優勝から一夜明け会見。今場所は全勝優勝を果たし、昨年11月場所以来となる今年初の賜杯も抱いた。
「(昨晩は)気持ちよく寝られた。自分にご褒美をあげたい」
と、笑顔を見せた横綱。しかし、上機嫌なのは久々に優勝したからだけではあるまい。白鵬は会見中、やたらと稀勢の里(32)を称賛した。
「8場所(連続休場)は私には想像できない。見事な2ケタ勝利」
「立派な横綱。(横綱として)もっと引っ張ってほしい」
さらに、「あまり私は『楽しみ』という言葉は使わないが、来場所も(稀勢の里と)対戦できることにはそう感じる」ときた。
8場所連続休場は普通に考えれば不名誉極まりない記録。いかに長期休場明けとはいえ、横綱が10勝止まりだったことも決して褒められたものではない。にもかかわらず、まるで大人が子供に見せるかのように、白鵬は寛容な言葉で褒めたたえていたのだ。