吉田輝星が自己最速152キロ 巨人ドラ1決定を鹿取GMが明言
今夏の甲子園準優勝投手でドラフト1位候補の金足農(秋田)吉田輝星(3年)が2日、高校最後の公式戦で、自己最速を2キロ更新する152キロをマークした。
福井国体の常葉大菊川(静岡)戦に先発。二回に152キロをマークして球場をどよめかせると、五回まで4安打無失点、圧巻の11奪三振の快投を見せた。六回から右翼のポジションへ回った吉田は、打っても先制打を放ち、7―0のコールド勝ちに貢献。台風の影響で準決勝、決勝が打ち切りとなるため、「国体1位」で有終の美を飾った。
国体が行われている福井でも吉田人気は健在だった。登場は第4試合にもかかわらず、この日の早朝にはチケットを求め、700人ほどが長蛇の列をつくった。
今夏は秋田大会初戦から甲子園準決勝までの10試合を完投。1517球を投げた。甲子園では横浜や日大三などの強豪校を次々に撃破。決勝で大阪桐蔭に敗れたものの、通算50イニングを投げ、62奪三振で「金農フィーバー」を巻き起こした。
高卒で即プロ入りか、大学を経由してプロを目指すのか。吉田はこの日、注目の進路について、「時間がなくて話し合いができなかった。両親としっかり話し合いたい。後悔しない道を選びたい」と明言を避けた。