今季PSも中継ぎ ドジャース前田“セットアッパーのお値段”
ドジャース・前田健太(30)はセットアッパーが板についてきた。今季は開幕からローテション入り。先発で20試合(計107.2回)に登板し、6勝7敗、防御率3.85。8月には中継ぎに配置転換され、19試合(計17.2回)に登板し、2勝3敗2セーブ、防御率3.57。フル回転の働きで、地区6連覇に貢献した。5日(日本時間6日)に開幕したブレーブスとの地区シリーズでも、引き続き守護神ジャンセンへのつなぎ役として起用される。
前田の契約には基本給(約3億3000万円)の他、先発回数、イニング数などに応じて最大で約12億円の出来高が付く。
米記録サイトなどによれば、前田の収入は16年が約11億8000万円、17年が約8億4000万円。先発登板が減った今季は約6億9700万円となり、チーム事情とはいえ、本来なら先発で手にできるはずのボーナスが年々、目減りしているのだ。
これでは前田の奮闘は報われないが、実は先発同様、中継ぎの出来高も設定している。
8月13日付の地元紙「LAタイムズ」(電子版)によれば、ドジャースと、前田が契約する代理人事務所「ワッサーマン・メディア・グループ」はビジネスパートナーとして信頼関係を築いていることもあり、出来高に関する話し合いが行われたという。
具体的な金額は明らかになっていないものの、実績のあるリリーフ投手の出来高の相場は70試合登板で最大約3億円(1試合当たり約430万円)。前田は大台に達しないため、1試合登板ごとに中継ぎの出来高が付き、19試合で8170万円のボーナスを手にするとみられる。