米中貿易摩擦にサウジ問題…菊池は早くメジャーに行くべき
我慢比べの様相を呈してきた米中の貿易戦争やサウジアラビアの著名なジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏がイスタンブールの同国領事館で殺害された事件に端を発する米国やトルコとサウジの対立など、国際社会の行方は混沌さを増しているように見える。
現時点で米国の株式相場全体は堅調だし、米国の経済成長も過熱気味といってよいほどだ。「カショギ事件」によって米国とサウジの関係が悪化することはあっても、米国経済が大きな打撃を受ける割合は高くないと考えることも可能だろう。
カショギ氏の拉致や殺害がサウジ皇太子ムハンマド・ビン・サルマンの意向を反映している可能性が指摘されているとはいえ、米国で活躍するカショギ氏を殺害すれば米国に批判されて国際問題になることは容易に想像できる。そのような中でカショギ氏の殺害を行ったのだから、サウジ側の関係者たちは中東における米国の重要な同盟国のサウジがカショギ氏に危害を加えても、米国は問題とすることはないだろうと考え、凶行に至ったといえよう。
実際、米国の政治家や報道機関などがサウジ側を批判するものの、トランプは明確にサウジを批判しておらず、間接的にサウジ側の態度を支持している。