巨人宮本コーチは意外に勉強家 問題は指揮官との主従関係
こう聞くとイメージも変わってくるのだが、もちろん一軍の投手総合コーチの資質はまた別だ。20年近いコーチ歴のある元横浜監督の権藤博氏に言わせれば、
「コーチで最悪なのはイエスマン。監督の言うことに、『はい、はい』と追随するだけで、意見を言わない。これじゃ、いる意味がない。野手出身の監督と投手コーチは衝突するもの。目の前の勝利に固執しがちな監督に対し、投手コーチは一年をトータルで考えて起用しなければいけない。そもそもが相いれない関係だが、イエスマンだったらケンカにもならない。そっちの方がおかしい」
となる。
宮本コーチは原監督の5学年下。新任コーチと全権監督の間には、現役時代から公私にれっきとした主従関係がある。果たして、ダメなものはダメだと遠慮なく意見が言えるか。問題は、経験の有無ではなく、そっちの方だろう。