地味感が拭えぬ矢野阪神…関西メディアは中日根尾シフトへ
「地味感は否めない」
阪神について、関西のマスコミ関係者が頭を抱えている。
矢野新監督で秋季キャンプがスタートしたが、初日の観客は平日とはいえ500人と寂しい限り。前任の金本監督の1年目は抜群の集客を誇ったが、「矢野監督は新任でなく、ドラフト1位で藤原(大阪桐蔭)をクジで外したことで話題の新人もいない。しかも今年は最下位。盛り上がる要素がない」とは、前出の関係者だ。
一方、来春キャンプにかけて、中日が注目を集めることは間違いない。
スター選手の根尾昂(大阪桐蔭)を1位指名。4球団競合の末に交渉権を獲得した。中日を担当するスポーツ紙記者の大半は関西が拠点。各社は早くも、来春キャンプでの「根尾担当」の配置を検討している。
「全国的には阪神より根尾。阪神のお膝元である関西メディアでも逆転現象が起きかねない」
とは、在阪マスコミ関係者。
「根尾は大阪に縁がある。キャンプ初日から投打二刀流の練習をこなすようなら、大きな話題になる。さらに松坂大輔がいて、甲子園のスター共演もある。今年の中日キャンプ初日は、松坂効果で前年比5割増となる約200人の報道陣が殺到。在京マスコミの姿も多かった。来年は与田新監督に加え、西武、ロッテで監督経験のある伊東ヘッドコーチが就任。阿波野投手コーチら元近鉄の『いてまえメンバー』も脇を固めています」
関西は阪神ファンが主だが、高校野球ファンも多い。今年、プロ初本塁打を放った日本ハムの清宮が、阪神を押しのけてスポーツ紙をジャックしたこともある。まして日本ハムには吉田(金足農)がいる。阪神は来春、地元マスコミでも隅っこに追いやられるかもしれない。