日米野球でもマスクの甲斐に「メジャーでも通用」と太鼓判
「体は大きくないし、打撃に課題はある。しかし、それを補える能力を持っている」
9日に行われた日米野球に8番でスタメン出場した侍ジャパンの捕手・甲斐拓也(26=ソフトバンク)について、米東海岸の球団のスカウトがこう言う。
12球団トップの盗塁阻止率・447を誇り、日本シリーズでも大活躍。MLB公式サイトにも取り上げられるなど、米球界でも注目されている。
「海外FA権の取得はまだまだ先だが、継続して見ていきたい選手」と、前出のスカウトはこう続ける。
「ステップ、スローイングまでの俊敏性、二塁送球の正確性はもちろん、日本シリーズという大舞台で能力を発揮できる。メジャーは今、俊敏さも重要になっている。投手への気配りやコミュニケーション能力といった捕手としての資質も高い。彼は、投手への返球一つとっても、素早く返したり、アイコンタクトを取ったり、一球一球を大事にしていることがネット裏で見ても伝わってくる。キャッチングもいいね。メジャーでは捕手ごとのストライク、ボールがすべてデータで出てくる。ストライクに見せる技術は重要。ほぼバッテリーを組んだことのない先発のキシも投げやすかったろう。日本の捕手がメジャーでプレーする場合、『資質』の部分が大事になる」